才塾 定期テスト対策

中2数学 1次方程式 問15の時間をきかれたとき

「A地点からB地点をへてC地点まで、$65$ kmの道のりを行くのに、A~B間を時速 $8$ km、B~C間を時速$15$ kmで走ると $5$ 時間$ 30$ 分かかった。A~B間にかかった時間と、B~C間にかかった時間をそれぞれ求めなさい。」
という問題を、A~B間にかかった時間を $x$ 時間ということにして式をたてて解きます。

<説明>
これ、時間をきかれてるのですが、それでもA~B間の道のりを $x$ ということにして求めちゃって、そこから時間をだしていく、というやり方もアリです。でも今回は、基本にのっとって、時間をきかれたんだから時間を $x$ にしてやっていきます。

まあ何はなくともとりあえず図はかいときましょう。
A~B~C A~B間にかかった時間と、B~C間にかかった時間と、どちらを $x$ にしてもいいのですが、今回はA~B間にかかった時間が $x$ 時間だったということにして、「道のり $=65$km」という式をたてていきます。

A~B間にかかった時間が $x$ 時間なんだから、A~B間の道のりは $8x$ kmとあらわせます。道のり $=$ 速さ $\times$ 時間だからです。

つぎにB~C間の道のりについて。まず、B~C間にかかった時間は $(5$ 時間 $30$ 分 $-x)$ 時間ということになります。$5$ 時間 $30$ 分というのは、時間になおせば $5\cfrac{30}{60}=5\cfrac{1}{2}=\cfrac{11}{2}$ 時間。ということでけっきょく、B~C間を行くのにかかった時間は$\left(\cfrac{11}{2}-x\right)$ 時間。だからB~C間の道のりは、$15\left(\cfrac{11}{2}-x\right)$kmです。

それでは、A~B間の道のり $+$ B~C間の道のり $=65$kmという式をたてて解いていきましょう。 \begin{eqnarray*} 8x+15\left(\cfrac{11}{2}-x\right)&=&65 \class{mathbg-r}{(かっこをはずす)} \\ 8x+\cfrac{165}{2}-15x&=&65 \quad \class{mathbg-r}{(両辺に×2)} \\ 16x+165-30x&=&130\\ 16x-30x&=&130-165\\ -14x&=&-35\\ x&=&\cfrac{-35}{-14}=\cfrac{5}{2} \end{eqnarray*} <ここから先は確かめの話>
というわけで $x=\cfrac{5}{2}$ というふうに解が求められました。 $x$ というのはA~B間を行くのにかかった時間のことでした。$\cfrac{5}{2}=2.5$ だから、$\cfrac{5}{2}$ 時間ていうのは、$2$ 時間 $30$ 分のことですね。じゃあB~C間を行くのにかかった時間は $3$ 時間ということになるね。ということは、A~B間の道のりは $8\times2.5=20$km。B~C間の道のりは $15\times3=45$km。$20+45=65$ だから、A~C間の道のりは $65$kmということになって、これでつじつまがあいますね。じゃあ答えを書きましょう。

A~B間を行くのにかかった時間 2時間30分
B~C間を行くのにかかった時間 3時間分