才塾 定期テスト対策

中2数学 1次方程式 問15の時間をきかれたとき

「A地点からB地点をへてC地点まで、$320$ kmの道のりを行くのに、A~B間を時速 $100$ km、B~C間を時速$60$ kmで走ると $4$ 時間$ 24$ 分かかった。A~B間にかかった時間と、B~C間にかかった時間をそれぞれ求めなさい。」
という問題を、A~B間にかかった時間を $x$ 時間ということにして式をたてて解きます。

<説明>
これ、時間をきかれてるんだけど、それでもA~B間の道のりを $x$ ということにして求めちゃって、そこから時間をだしていく、というやり方もアリです。でも今回は、基本にのっとって、時間をきかれたんだから時間を $x$ にしてやっていきます。

まあ何はなくともとりあえず図はかいときましょう。
A~B~C A~B間にかかった時間と、B~C間にかかった時間と、どちらを $x$ にしてもいいのですが、今回はA~B間にかかった時間が $x$ 時間だったということにして、「道のり $=320$km」という式をたてていきます。

A~B間にかかった時間が $x$ 時間なんだから、A~B間の道のりは $100x$ kmとあらわせます。道のり $=$ 速さ $\times$ 時間です。

つぎにB~C間の道のりについて。まず、B~C間にかかった時間は $(4$ 時間 $24$ 分 $-x)$ 時間ということになります。$4$ 時間 $24$ 分というのは、時間になおせば $4\cfrac{24}{60}=4\cfrac{2}{5}=\cfrac{22}{5}$ 時間。ということでけっきょく、B~C間を行くのにかかった時間は$\left(\cfrac{22}{5}-x\right)$ 時間。なのでB~C間の道のりは、$60\left(\cfrac{22}{5}-x\right)$kmです。

それでは、A~B間の道のり $+$ B~C間の道のり $=320$kmという式をたてて解いていきましょう。 \begin{eqnarray*} 100x+60\left(\cfrac{22}{5}-x\right)&=&320 \quad \class{mathbg-r}{(かっこをはずす)} \\ 100x+264-60x&=&320\\ 100x-60x&=&320-264\\ 40x&=&56\\ x&=&\cfrac{56}{40}=\cfrac{7}{5} \end{eqnarray*} <ここから先は確かめの話>
というわけで $x=\cfrac{7}{5}$ というふうに解が求められました。 $x$ というのはA~B間を行くのにかかった時間のことでした。だからそれは $\cfrac{7}{5}=1\cfrac{2}{5}=1$ 時間 $24$ 分ということになります($\cfrac{2}{5}$ 時間は $24$ 分)。
じゃあB~C間を行くのにかかった時間は $4$ 時間 $24$ 分-$1$ 時間 $24$ 分=$3$ 時間ということになりますね。
ということは、A~B間の道のりは $100\times\cfrac{7}{5}=140$km。
B~C間の道のりは、$60\times3=180$km。
$140+180=320$ だから、A~C間の道のりは $320$kmということになって、これでつじつまがあいます。じゃあ答えを書きましょう。

A~B間を行くのにかかった時間 1時間24分
B~C間を行くのにかかった時間 3時間