才塾 定期テスト対策

中2数学 1次方程式 問12の説明

「追いかける」パターンの問題というのがあります。まずだれかが先に出発してあるていどすすんだところで、それより速さが速いひとが追いかけたときに、どれくらいたってから追いつくかをきいてくる問題です。これは、$2$ 人の速さをひいちゃってやるやり方があって、それについてちょっと説明します。
<説明>
Aさんというひとが先に出発したとします。Bさんというひとがあとからそれを追いかけたとします。AさんよりBさんのほうが速いです。そうするととうぜん、$2$ 人の距離はだんだんちぢまっていって、やがては追いつくんだけど、そのちぢまっていくペースはどれくらいなの?っていう話なのですが。

たとえばAさんが$1$分で$80$mすすむ(分速 $80$ m)として、Bさんが1分で $100$ mすすむ(分速 $100$ m)として、じゃあ2人は1分で $20$ m、差がちぢまりますよね。

$2$ 人の速さを引き算すると、$100-80=20$ で、分速 $20$ m です。ちょっと考えてみると、この分速 $20$ mというのは、$2$ 人の差がどれくらいペースでちぢまっていくか、っていうふうにとらえることができます。速さをひいたら、その速さで $2$ 人の距離がちぢまっていきます。愛し合う $2$ 人の距離の差については知りません。AさんとBさんの距離の差の話です。

じゃあさっきの、兄が妹を追いかける問題です。兄の速さは時速 $60$ kmでした。妹の速さは時速 $45$ kmでした。その差は時速 $15$ kmです。$2$ 人の距離は $1$ 時間で $15$ kmずつ近づきます。兄が出発したとき、妹はどこにいるかというと、時速 $45$ kmで $30$ 分すすんだのですから、$45×0.5=22.5$ で、$22.5$ km先をすすんでいます。この $22.5$ kmの距離を時速 $15$ mですすむと、$22.5÷15=1.5$ ということで、$1.5$ 時間かかることになります。これ、つまり、$1.5$ 時間後に追いつく、という意味です。

まあ、こんなやり方もあるよ、という話でした。