才塾 定期テスト対策

数学 中3 4章 関数 第5回(全22問)

5


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$ \boxed{\phantom{ho}}$←ここに四角形が表示されていたら準備OKです。

問題をクリックすると答えがでます。

(1) $2$ 乗に比例する関数の式の形は $ \boxed{\LARGE\phantom{hogehoge}}$
   そのグラフは $\boxed{\LARGE\phantom{hogehoge}}$ という曲線
   対称の軸は $\boxed{\LARGE\phantom{hogehoge}}$
   頂点は $\boxed{\LARGE\phantom{hogehoge}}$
   $a \gt 0$ のとき、グラフは $\boxed{\LARGE\phantom{hogehoge}}$ に開く
   $a \lt 0$ のとき、グラフは $\boxed{\LARGE\phantom{hogehoge}}$ に開く

答え
$y=ax^2$, 放物線, $y$ 軸, 原点, 上, 下

POINT

グラフ こういう線を放物線といいます。$y$ 軸 について対称になっています。頂点は原点になっています。$a \gt 0$ のとき、グラフは $x$ 軸 より上側にあって、上に開きます。$a \lt 0$ のとき、グラフは $x$ 軸 より下側にあって、下に開きます。

(2) $y$ が $x$ の $2$ 乗に比例し、 $x=-2$ のとき $y=-8$ である。 $y$ を $x$ の式で表しなさい。

答え
$y=-2x^2$

やりかた

「$y$ が $x$ の $2$ 乗に比例し、 $x=m$ のとき $y=n$ である。 $y$ を $x$ の式で表しなさい。」といわれたら、答えの形は $y=ax^2$ で、$a$ を求めるのが目標になります。$a$ の求め方は $a=\cfrac{y}{x^2}$ です。
この $a=\cfrac{y}{x^2}$ に $x=-2$ , $y=-8$ を代入すると、 $$a=\cfrac{-8}{(-2)^2}=\cfrac{-8}{4}=-2$$ これで $a==-2$ というふうに、 $a$ が求められました。じゃあ答えを書きましょう。 $$y=-2x^2$$

(3) 関数 $y=ax^2$ のグラフが、点 $(-4,6)$ を通るとき、$a$ の値を求めなさい。

答え
$a=\cfrac{3}{8}$

やりかた

$2$ 乗に比例する関数 $y=ax^2$ の $a$ の求め方は $a=\cfrac{y}{x^2}$ です。
この $a=\cfrac{y}{x^2}$ に $x=-4$ , $y=6$ を代入すると、 $$ a=\cfrac{6}{(-4)^2}=\cfrac{6}{16}=\cfrac{3}{8} $$ これが答えです。

(4) $y$ が $x$ の $2$ 乗に比例し、 $x=4$ のとき $y=-\cfrac{2}{3}$ である。 $y$ を $x$ の式で表しなさい。

答え
$y=-\cfrac{1}{24}x^2$

やりかた

「$y$ が $x$ の $2$ 乗に比例し」といわれたら、式の形は $y=ax^2$ で、まず $a$ を求めてしまいましょう。問題に分数がでてきたときの $a$ の求め方は $a=\cfrac{y}{x^2}$ はやめておきましょう。そうではなく、 $y=ax^2$ に $x$ と $y$ を代入して $a$ を求めていきましょう。
$y=ax^2$ に $x=4$ , $y=-\cfrac{2}{3}$ を代入すると、 \begin{eqnarray*} -\cfrac{2}{3}&=&a×4^2\\ -\cfrac{2}{3}&=&16a\qquad\qquad(×3)\\ -2&=&48a\\ -\cfrac{2}{48}=a\\ -\cfrac{1}{24}=a \end{eqnarray*} これで $a=-\cfrac{1}{24}$ というふうに、 $a$ が求められました。じゃあ答えを書きましょう。 $$y=-\cfrac{1}{24}x^2$$

(5) $y$ が $x$ の $2$ 乗に比例し、 $x=-\cfrac{4}{5}$ のとき $y=\cfrac{2}{25}$ である。 $x=-\cfrac{8}{3}$ のときの $y$ の値を求めよ。

答え
$y=\cfrac{8}{9}$

やりかた

「$y$ が $x$ の $2$ 乗に比例し」といわれたら、式の形は $y=ax^2$ で、まず $a$ を求めてしまいましょう。$a$ の求め方は 問題に分数がでてきたときの $a$ の求め方は $a=\cfrac{y}{x^2}$ はやめておきましょう。そうではなく、 $y=ax^2$ に $x$ と $y$ を代入して $a$ を求めていきましょう。
$y=ax^2$ に $x=-\cfrac{4}{5}$ , $y=\cfrac{2}{25}$ を代入すると、 \begin{eqnarray*} \cfrac{2}{25}&=&a×\left(-\cfrac{4}{5}\right)^2\\ \cfrac{2}{25}&=&\cfrac{16}{25}a\qquad\qquad(×25)\\ 2&=&16a\\ \cfrac{2}{16}&=&a\\ \cfrac{1}{8}&=&a \end{eqnarray*} これで $a=\cfrac{1}{8}$ というふうに、 $a$ が求められました。これを $y=ax^2$ の $a$ に代入すると $$y=\cfrac{1}{8}x^2$$ となります。この式に $x=-\cfrac{8}{3}$ を代入して、 $$y=\cfrac{1}{8}×\left(-\cfrac{8}{3}\right)^2=\cfrac{1}{8}×\cfrac{64}{9}=\cfrac{8}{9}$$ これが答えです。

(6) 関数 $y=\cfrac{1}{4}x^2$ について、$x$ の変域が $2 \leqq x \leqq 6$ のとき、$y$ の変域を求めなさい。

答え
$1 \leqq y \leqq 9$

やりかた

「$x$ の変域が $a \leqq x \leqq b$ のとき、$y$ の変域を求めなさい。」というお決まりの問題があって、大まかなグラフを書いて求めていくというのが基本的なやり方です。でも、グラフを書かなくても答えられます。テストのときは、時間の節約にもなるので、グラフを書かないやり方がおすすめです。
まず、答えの形はこうです。 $$小 \leqq y \leqq 大$$ んで、小と大にそれぞれ、小さい数と大きい数を書いておけばいいです。それを求めるためには、場合分けというものをしなくちゃならなくて、それはこんな感じです。

①$x$ の変域が $0$ をまたいでいるか。
②$x$ の変域が $0$ をまたいでいるのなら、$a$ はプラスかマイナスか。

数直線 この問題は、$x$ の変域が $2 \leqq x \leqq 6$ だから、$0$ をまたいでいません。この場合のやり方は、単純に $2 \leqq x \leqq 6$ の両はじにかかれている $2$ と $6$ を $y=\cfrac{1}{4}x^2$ に代入して、でてきた数を $$小 \leqq y \leqq 大$$ の小と大にあてはめればOKです。じゃあ答えていきます。
まず $x=2$ を $y=\cfrac{1}{4}x^2$ に代入。 $$y=\cfrac{1}{4}×2^2=\cfrac{1}{4}×4=1$$ つぎに $x=6$ を $y=\cfrac{1}{4}x^2$ に代入。 $$y=\cfrac{1}{4}×6^2=\cfrac{1}{4}×36=9$$ これで、$1$ と $9$ というふたつの数がえられました。これを小と大にあてはめればよいです。じゃあ答えを書きます。 $$1 \leqq y \leqq 9$$

(7) 関数 $y=\cfrac{3}{8}x^2$ について、$x$ の変域が $-4 \leqq x \leqq \cfrac{10}{3}$ のとき、$y$ の変域を求めなさい。

答え
$0 \leqq y \leqq 6$

やりかた

「$x$ の変域が $a \leqq x \leqq b$ のとき、$y$ の変域を求めなさい。」というお決まりの問題があって、大まかなグラフを書いて求めていくというのが基本的なやり方です。でも、グラフを書かなくても答えられます。テストのときは、時間の節約にもなるので、グラフを書かないやり方がおすすめです。
まず、答えの形はこうです。 $$小 \leqq y \leqq 大$$ んで、小と大にそれぞれ、小さい数と大きい数を書いておけばいいです。それを求めるためには、場合分けというものをしなくちゃならなくて、それはこんな感じです。

①$x$ の変域が $0$ をまたいでいるか。
②$x$ の変域が $0$ をまたいでいるのなら、$a$ はプラスかマイナスか。

数直線 この問題は、$x$ の変域が $-4 \leqq x \leqq \cfrac{10}{3}$ だから、$0$ をまたいでいます。この場合は、次に $y=ax^2$ の $a$ の符号がプラスかマイナスかをみます。この問題は、$-4 \leqq x \leqq \cfrac{10}{3}$ だからプラス。 $a$ がプラスのときは答えは $$0 \leqq y \leqq 数$$ となります。 $a$ がプラスのときは、左側(最小値)が $0$ です。右側の数(最大値)は、$x$ の変域、 $-4 \leqq x \leqq \cfrac{10}{3}$ の両はじの数のうち、$0$ から遠いほうを $y=\cfrac{2}{3}x^2$ に代入してでてくる数です。$-4$ と $\cfrac{10}{3}$ は、どちらのほうが $0$ から遠いか。こういうときは、ふたつの数を通分してくらべます。分母を $3$ でそろえることにすると、$-4=-\cfrac{12}{3}$ ですね。$-\cfrac{12}{3}$ と $\cfrac{10}{3}$ は、どちらのほうが $0$ から遠いかといえば、もちろん $-\cfrac{12}{3}$ です。つまり $-4$ のほうが $0$ から遠いです。この $-4$ を $y=\cfrac{3}{8}x^2$ に代入します。 $$y=\cfrac{3}{8}×(-4)^2=\cfrac{3}{8}×16=6$$ この $6$ というのが、答えの右側の数(最大値)です。じゃあ答えを書きます。 $$0 \leqq y \leqq 6$$

(8)関数 $y=-8x^2$ について、$x$ の変域が $-3 \leqq x \leqq \cfrac{13}{4}$ のとき、$y$ の変域を求めなさい。

答え
$-\cfrac{169}{2} \leqq y \leqq 0$

やりかた

「$x$ の変域が $a \leqq x \leqq b$ のとき、$y$ の変域を求めなさい。」というお決まりの問題があって、大まかなグラフを書いて求めていくというのが基本的なやり方です。でも、グラフを書かなくても答えられます。テストのときは、時間の節約にもなるので、グラフを書かないやり方がおすすめです。
まず、答えの形はこうです。 $$小 \leqq y \leqq 大$$ んで、小と大にそれぞれ、小さい数と大きい数を書いておけばいいです。それを求めるためには、場合分けというものをしなくちゃならなくて、それはこんな感じです。

①$x$ の変域が $0$ をまたいでいるか。
②$x$ の変域が $0$ をまたいでいるのなら、$a$ はプラスかマイナスか。

数直線 この問題は、$x$ の変域が$-3 \leqq x \leqq \cfrac{13}{4}$ だから、$0$ をまたいでいます。この場合は、次に $y=ax^2$ の $a$ の符号がプラスかマイナスかをみます。この問題は、$-8$ だからマイナス。 $a$ がマイナスのときは答えは $$数 \leqq y \leqq 0$$ となります。 $a$ がマイナスのときは、右側(最大値)が $0$ です。左側の数(最小値)は、$x$ の変域、 $-3 \leqq x \leqq \cfrac{13}{4}$ の両はじの数のうち、$0$ から遠いほうを $y=-3x^2$ に代入してでてくる数です。$-3$ と $\cfrac{13}{4}$ は、どちらのほうが $0$ から遠いか。こういうときは、ふたつの数を通分してくらべます。分母を $4$ でそろえることにすると、$-3=-\cfrac{12}{4}$ ですね。$-\cfrac{12}{4}$ と $\cfrac{13}{4}$ は、どちらのほうが $0$ から遠いかといえば、もちろん $\cfrac{13}{4}$ です。この $\cfrac{13}{4}$ を $y=-8x^2$ に代入します。 $$y=-8×\left( \cfrac{13}{4} \right)^2=-8×\cfrac{169}{16}=-\cfrac{169}{2}$$ この $-\cfrac{169}{2}$ というのが、答えの左側の数(最小値)です。じゃあ答えを書きます。 $$-\cfrac{169}{2} \leqq y \leqq 0$$

(9) 関数 $y=\cfrac{2}{3}x^2$ について、$x$ の値が $x=-10$ から $x=4$ まで変化するときの、変化の割合を求めなさい。

答え
$-4$

やりかた

$2$ 乗に比例する関数 $y=ax^2$ で変化の割合をきかれたときは、問題文の

「$x$ の値が $x=-10$ から $x=4$ まで変化するときの」

というところを見ます。 $-10$ と $4$ というところを見ます。このふたつの数を足します。そしてそこに、$y=\cfrac{2}{3}x^2$ の $\cfrac{2}{3}$ を掛けます。それが答えです。つまり、 $$(-10+4)×\cfrac{2}{3}=-6×\cfrac{2}{3}=-4$$ これが答え。「これとこれを足して、これを掛ければ変化の割合。」というふうにおぼえてしまいましょう。もっとちゃんと書くと、

「関数 $y=ax^2$ について、$x$ の値が $x_1$ から $x_2$ まで変化するときの、変化の割合は?」ときかれたら、 $(x_1+x_2)\times a$ を答えればよい。

という感じです。
なぜこれでうまくいくのか興味があるひとは、下の説明ボタンを押して考えてみてください。

(10) 関数 $y=-5x^2$ について、$x$ の値が $x=-6$ から $x=-4$ まで変化するときの、変化の割合を求めなさい。

答え
$50$

やりかた

$2$ 乗に比例する関数 $y=ax^2$ で変化の割合をきかれたときは、問題文の

「$x$ の値が $x=-6$ から $x=-4$ まで変化するときの」

というところを見ます。 $-6$ と $-4$ というところを見ます。このふたつの数を足します。そしてそこに、$y=-5x^2$ の $-5$ を掛けます。それが答えです。つまり、 $$\{(-6+(-4)\}×(-5)=-10×(-5)=50$$ これが答えです。「これとこれを足して、これを掛ければ変化の割合。」というふうにおぼえてしまいましょう。

(11) ボールを自然に落とすとき、ボールが落ちはじめてから $x$ 秒間に $y$ m落ちるとすると、 $x$ と $y$ の間には $y=5x^2$ という関係が成り立つ。ボールが落ちはじめて $0$ 秒後から $5$ 秒後までの平均の速さを求めなさい。

答え
25m/秒

やりかた

物を自然に落としたときの平均の速さをきかれたら、問題文の

「 $0$ 秒後から $5$ 秒後までの」

というところを見ます。 $0$ と $5$ というところを見ます。このふたつの数を足します。そしてそこに、$y=5x^2$ の $5$ を掛けます。それが答えです。つまり、 $$(0+5)×5=25$$ これが答えです。「これとこれを足して、これを掛ければ平均の速さ。」というふうにおぼえてしまいましょう。

(12) 関数 $y=ax^2$ で、$x$ の値が $x=7$ から $x=8$ まで変化するときの、変化の割合が $-5$ である。$a$ の値を求めなさい。

答え
$a=-\cfrac{1}{3}$

やりかた

$2$ 乗に比例する関数 $y=ax^2$ の、変化の割合にかんする問題なので、「これとこれを足して、これを掛けたら変化の割合。」を利用しましょう。この問題は、どれとどれを足して、どれを掛けたら変化の割合になっているか、やってみると、 $$(7+8)×a=-5$$ となります。あとは解くだけ。 \begin{eqnarray*} 15a&=&-5\\ a&=&\cfrac{-5}{15}=-\cfrac{1}{3} \end{eqnarray*} これが答えです。

(13) 下のグラフが放物線であるとき、$y$ を $x$ の式で表しなさい。
グラフ13

答え
$y=\cfrac{3}{2}x^2$

やりかた

放物線で「$y$ を $x$ の式で表しなさい。」といわれたら、答えの形は $y=ax^2$ で $a$ を求めるのが目標になります。$a$ を求めるには、グラフのどこかカドを通っている点をさがして、その座標を $y=ax^2$ にいれればよいです。たとえばこのグラフは点 $(2,6)$ を通っているから、 $x=2$ , $y=6$ を $y=ax^2$ に代入して $a$ を求めます。 \begin{eqnarray*} 6&=&a×2^2\\ 6&=&4a\\ \cfrac{6}{4}&=&a\\ \cfrac{3}{2}&=&a \end{eqnarray*} これで、$a=\cfrac{3}{2}$ というふうに $a$ が求められました。じゃあ答えを書きましょう。 $$y=\cfrac{3}{2}x^2$$ あともちろん、$a$ を求めるのに $a=\cfrac{y}{x^2}$ を使ってもかまわいません。この問題の場合は $$a=\cfrac{6}{2^2}=\cfrac{6}{4}=\cfrac{3}{2}$$ ってなりますね。もちろんこうやるのもアリです。好きなやり方でやってください。

(14) 下のグラフが放物線であるとき、$y$ を $x$ の式で表しなさい。
グラフ14

答え
$y=-\cfrac{1}{5}x^2$

やりかた

放物線で「$y$ を $x$ の式で表しなさい。」といわれたら、答えの形は $y=ax^2$ で $a$ を求めるのが目標になります。$a$ を求めるには、グラフのどこかカドを通っている点をさがして、その座標を $y=ax^2$ にいれればよいです。たとえばこのグラフは点 $(5,-5)$ を通っているから、 $x=5$ , $y=-5$ を $y=ax^2$ に代入して $a$ を求めます。 \begin{eqnarray*} -5&=&a×5^2\\ -5&=&25a\\ -\cfrac{5}{25}&=&a\\ -\cfrac{1}{5}&=&a \end{eqnarray*} これで、$a=-\cfrac{1}{5}$ というふうに $a$ が求められました。じゃあ答えを書きましょう。 $$y=-\cfrac{1}{5}x^2$$

(15) $x \gt 0$ のとき、$x$ の値が増加すると $y$ の値が減少するものを下のア~エの中からすべて選びなさい。
ア $y=\cfrac{1}{3}x^2$
イ $y=\cfrac{1}{2}x-2$
ウ $y=-\cfrac{1}{3}x^2$
エ $y=-\cfrac{1}{2}x+2$

答え
ウ,エ

やりかた

グラフ 「$x \gt 0$ のとき」というのは、 $y$ 軸より右側で、という意味です。グラフの右半分で、と思っちゃっていいです。
「$x$ の値が増加すると $y$ の値が減少する」というのは、グラフが右下がりになっている、という意味です。
まとめていうと、「 $y$ 軸より右側で、グラフが右下がりになってるのはどれだ?」ということです。
んで、こういうときは、テキトーでいいからだいたいのグラフをこんな感じにかいてしまうのがよいです。アは上に開く放物線で、イは切片がマイナスで右上がりの直線で、ウは下に開く放物線で、エは切片がプラスで右下がりの直線。
グラフをかいたら、いわれてるやつをさがしましょう。$y$ 軸より右側で、グラフが右下がりになってるのは、ウとエです。

(16) 関数$y=-\cfrac{3}{4}x^2$ のグラフと直線 $l$ が $2$ 点 $A$,$B$ で交わっていて、$A$,$B$ の $x$ 座標はそれぞれ $-4$ , $2$ である。 $2$ 点 $A$,$B$ の座標をそれぞれ求めなさい。
グラフ16

答え
$A(-4,-12) \quad B(2,-3)$

やりかた

$y=-\cfrac{3}{4}x^2$ に、$x=-4$ と $x=2$ を代入して、それぞれの $y$ を求めていけばよいです。
まず $y=-\cfrac{3}{4}x^2$ に $x=-4$ を代入して、 $$y=-\cfrac{3}{4}×(-4)^2=-\cfrac{3}{4}×16=-12$$ つぎに $y=-\cfrac{3}{4}x^2$ に $x=2$ を代入して、 $$y=-\cfrac{3}{4}×2^2=-\cfrac{3}{4}×4=-3$$ これで、$x=-4$ のとき $y=-12$、$x=2$ のとき $y=-3$ ということがわかりました。じゃあ答えを書きましょう。 $$A(-4,-12) \quad B(2,-3)$$

(17) 関数$y=-\cfrac{3}{4}x^2$ のグラフと直線 $l$ が $2$ 点 $A$,$B$ で交わっていて、$A$,$B$ の座標はそれぞれ $(-4,-12)$ , $(2,-3)$ である。 $2$ 点 $A$,$B$ を通る直線の式を求めなさい。
グラフ17

答え
$y=\cfrac{3}{2}x-6$

やりかた

「直線の式を求めよ」といわれたら、答えの形は $y=ax+b$ で、 $a$ と $b$ を求めるのが目標になります。
$2$ 点がわかっていて、その $2$ 点を通る直線の式をきかれたときは、 $$a=\cfrac{y_2-y_1}{x_2-x_1}$$ という公式を使って $a$ を求めましょう。
$2$ 点の座標 $(-4,-12),(2,-3)$ を $(x_1,y_1),(x_2,y_2)$ だということにして、上の公式にあてはめると、 \begin{eqnarray*} a&=&\cfrac{y_2-y_1}{x_2-x_1}\\ &=&\cfrac{-3-(-12)}{2-(-4)}\\ &=&\cfrac{9}{6}\\ &=&\cfrac{3}{2} \end{eqnarray*} これで $a=\cfrac{3}{2}$ だということがわかりました。これを $y=ax+b$ に代入して、 $$y=\cfrac{3}{2}x+b$$ ここに、 $(-4,-12),(2,-3)$ のどちらかを代入して $b$ を求めます。代入するのはどっちでもよいです。計算さえまちがえなければ、どっちをいれても答えは同じになります。だから、計算がラクそうなほうをいれるのが得。今回は、 $(2,-3)$ のほうをいれてみましょう。 \begin{eqnarray*} -3&=&\cfrac{3}{2}×2+b\\ -3&=&3+b\\ -3-3&=&b\\ -6&=&b \end{eqnarray*} これで $a=\cfrac{3}{2}$ , $b=-6$ というふうに、$a$ と $b$ が求められました。じゃあ答えを書きましょう。
$$y=\cfrac{3}{2}x-6$$
ところで、この問題に関してはもうひとつ、連立方程式をたてて $a$ と $b$ を求めていく、という定番のやり方があります。ここで紹介しているやり方と、連立方程式をたてるのと、好きなほうでやってください。

(18) 関数$y=-\cfrac{3}{4}x^2$ のグラフと直線 $y=\cfrac{3}{2}x-6$ のグラフが $2$ 点 $A$,$B$ で交わっていて、$A$,$B$ の座標はそれぞれ $(-4,-12)$ , $(2,-3)$ である。$\triangle OAB$ の面積を求めなさい。
グラフ18

答え
$18$

やりかた

直線 $y=\cfrac{3}{2}x-6$ と $y$ 軸との交点を $C$ とします。
グラフ 三角形の面積=底辺×高さ× $\cfrac{1}{2}$ ですね。だから底辺と高さを求めていけばいいんだけど、この問題の場合は、いきなり $\triangle OAB$ の底辺と高さを求めていくのはちょっとしんどいです。$\triangle OAB$ を $y$ 軸のところでふたつにわけて、$\triangle OAC$ と $\triangle OBC$ の面積をそれぞれだして、最後にそれを足して答えましょう。水色の三角形と黄色の三角形の面積をだして、それを足せば答え、という感じです。
グラフ じゃあまず、$\triangle OAC$(水色)の面積からいきます。底辺は $OC$ にします。$C$ の $y$ 座標は直線 $y=\cfrac{3}{2}x-6$ の切片だから $-6$ 。つまり $OC=6$ です。それから高さ。点 $A$ から $y$ 軸におろした垂線と $y$ 軸との交点を $D$ ということにします。するとこの三角形の高さは $AD$ ということになります。その長さは、点 $A$ の $x$ 座標をみればいいから、$AD=4$。これで底辺と高さがわかりました。面積をだしましょう。 $$\triangle OAC=6×4×\cfrac{1}{2}=12$$ グラフ つぎに $\triangle OBC$(黄色)の面積をだしましょう。底辺はやはり $OC$ にします。$OC=6$ でしたね。高さは、点 $B$ から $y$ 軸におろした垂線と $y$ 軸との交点を $E$ ということにします。するとこの三角形の高さは $BE$ ということになります。その長さは、点 $B$ の $x$ 座標をみればいいから、$BE=2$。これで底辺と高さがわかりました。面積をだしましょう。 $$\triangle OBC=6×2×\cfrac{1}{2}=6$$ グラフ さあ、これでめでたく水色と黄色の三角形の面積が求められました。このふたつの三角形を足したものがこの問題の答えです。じゃあ答えをだしましょう。 \begin{eqnarray*} \triangle OAB&=&\triangle OAC+\triangle OBC\\ &=&12+6=18 \end{eqnarray*} これが答えです。

グラフ ところでこの問題の $\triangle OAB$ というのは、右の図の緑色の三角形と面積がおなじだ、と考えることができます。するとその面積は、$6×6×\cfrac{1}{2}=18$ というふうに、一発で求められます。つまり、赤い線を底辺と高さということにして、赤×赤×$\cfrac{1}{2}$とやれば、一発で答えです。ここの長さとここの長さを掛けて2分の1、というこのやり方をおぼえちゃうとすごく簡単になります。なぜこれでうまくいくのかは、下の説明ボタンを押して考えてみてください。ちょっと発展的な内容です。

(19) 関数$y=-\cfrac{1}{4}x^2$ のグラフと直線 $y=\cfrac{1}{2}x-2$ のグラフが $2$ 点 $A$,$B$ で交わっているとき、 $2$ 点 $A$,$B$ の座標をそれぞれ求めなさい。
グラフ18

答え
$A(-4,-4) \quad , \quad B(2,-1)$

やりかた

2つの線の交点の座標は連立方程式の解です。放物線と直線についてもおなじことです。つまり、 \begin{eqnarray*} \left\{ \begin{array}{l} y=-\cfrac{1}{4}x^2\\ y=\cfrac{1}{2}x-2 \end{array} \right. \end{eqnarray*} を解けばいいです。代入法で、(上の式の右辺)=(下の式の右辺)という式をたてて解いていきましょう。2次方程式になります。そして、解は2つでてきます。なぜならグラフが2か所で交わっているからです。 \begin{eqnarray*} -\cfrac{1}{4}x^2&=&\cfrac{1}{2}x-2\qquad \qquad \{×(-4)\} \\ x^2&=&-2x+8\\ x^2+2x-8&=&0\\ (x-2)(x+4)&=&0\\ x&=&2,\quad x=-4 \end{eqnarray*} こんなふうに2つの $x$ が求められました。こんどはそれぞれの $x$ について、$y$ をだしていきましょう。使う式は $y=-\cfrac{1}{4}x^2$ と $y=\cfrac{1}{2}x-2$ のどっちでもいいです。どっちを使っても同じ答えになるからです。今回は $y=-\cfrac{1}{4}x^2$ を使ってみましょう。
$x=2$ のとき $$y=-\cfrac{1}{4}×2^2=-\cfrac{1}{4}×4=-1$$ $x=-4$ のとき $$y=-\cfrac{1}{4}×(-4)^2=-\cfrac{1}{4}×16=-4$$ こうして、$x=2$ のとき $y=-1$ , $x=-4$ のとき $y=-4$ というふうに、$x$ と $y$ の2つの組が求められました。じゃあ答えを書きましょう。 $$A(-4,-4) \quad , \quad B(2,-1)$$ $A$ は $x$ がマイナスのほう、$B$ は $x$ がプラスのほうを答えましょう。それはグラフを見て判断しましょう。

(20) 関数$y=-\cfrac{1}{4}x^2$ のグラフと直線 $y=\cfrac{1}{2}x-2$ のグラフが $2$ 点 $A$,$B$ で交わっていて、$A$,$B$ の座標はそれぞれ $(-4,-4)$ ,$(2,-1)$ である。$\triangle OAB$ の面積を求めなさい。
グラフ20

答え
$6$

やりかた

グラフ この三角形の面積をきかれたときは、(赤の線の長さ)×(緑の線の長さ)×$\cfrac{1}{2}$ です。よく出る問題なので、これをおぼえてしまいましょう。こことここを掛けて2分の1。いいでしょうか。じゃあ実際にやってみましょう。赤の線の長さは点 $A$ と点 $B$ の $x$ 座標をみればいいから、それぞれ $-4$ と $2$。だから赤の線の長さは $6$。それから緑の線の長さは直線 $y=\cfrac{1}{2}x-2$ の切片をみればいいから $-2$ 。長さは $2$ 。これで赤と緑の線の長さがわかりました。答えをだしましょう。 $$6×2×\cfrac{1}{2}=6$$ 赤×緑×2分の1。これでOKです。なぜこれでうまくいくのかは下の説明ボタンを押して考えてみてください。18番での説明とおなじですけど。

動点
(21) 右の直角三角形 $ABC$ で、点 $P, \ Q$ は $C$ を同時に出発して、点 $P$ は秒速 $1cm$ で辺 $CA$ 上を $C$ から $A$ まで動いて $A$ で止まる。$Q$ は秒速 $2cm$ で辺 $CB$ 上を $C$ から $B$ まで動いて $B$ で止まる。点 $P, \ Q$ が $C$ を出発してから $x$ 秒後の $\triangle PCQ$ の面積を $ycm^2$ とする。$y$ を $x$ の式で表しなさい。また、$x$ の変域をいいなさい。

答え
① $y=x^2\qquad (0 \leqq x \leqq 8)$

やりかた

動点 ①〈式〉
三角形の面積は、底辺 $\times$ 高さ $\times\cfrac{1}{2}$ です。底辺を $CQ$、高さを$PC$ ということにして求めます。
$Q$ は秒速 $2cm$ で動くので、$CQ$ の長さは $2x$ です。
$P$ は秒速 $1cm$ で動くので、$PC$ の長さは $x$ です。
なので、三角形 $y$ の面積は、$y=2x \times x \times \cfrac{1}{2}=x^2$ となります。

〈変域〉
$x$ の変域は、$P, \ Q$ が $C$ 上にあるときは、$0$ 秒後です。最小値は $0$ です。$P$ が $A$ 上にくるのは、$8$ 秒後です。$Q$ が $B$ 上にくるのも、$8$ 秒後です。最大値は $8$ です。

(22) (21)の問題について、$x$ の変域を $0 \leqq x \leqq 8$ とするときの $x$ と $y$ の関係をグラフに表しなさい。また、$\triangle PBQ$ の面積が $20cm^2$ となるのは何秒後か。
動点

答え
動点 $2\sqrt{5}$ 秒後

やりかた

〈グラフ〉
点$(0, \ 0),$ $(1, \ 1),$ $(2, \ 4),$ $\ (3, \ 9)$ $(4, \ 16)$ $(5, \ 25)$, $(6, \ 36)$, $(7, \ 49)$, $(8, \ 64)$ を通る放物線をかきましょう。線は点 $(8, \ 64)$ で終わりにしてください。その先をかいちゃダメです。

〈面積〉
$y=x^2$ 上の $y$ に $20$ を代入して $x$ を求めればOKです。 \begin{eqnarray*} 20&=&x^2\\ x^2&=&20\\ x&=&\pm\sqrt{20}\\ &=&\pm2\sqrt{5}\\ \end{eqnarray*} $x=-2\sqrt{5}$ は $x$ の変域に入っていないので、答えてはいけません。
$x=2\sqrt{5}$ が答えです。


答え(中3 中3 4章 関数 5回(全22問))

(1) $y=ax^2$, 放物線, $y$ 軸, 原点, 上, 下
(2) $y=-2x^2$
(3) $a=\cfrac{3}{8}$
(4) $y=-\cfrac{1}{24}x^2$
(5) $y=\cfrac{8}{9}$
(6) $1 \leqq y \leqq 9$
(7) $0 \leqq y \leqq 6$
(8) $-\cfrac{169}{2} \leqq y \leqq 0$
(9) $-4$
(10) $50$
動点 (11) 25m/秒
(12) $a=-\cfrac{1}{3}$
(13) $y=\cfrac{3}{2}x^2$
(14) $y=-\cfrac{1}{5}x^2$
(15) ウ,エ
(16) $A(-4,-12) \quad B(2,-3)$
(17) $y=\cfrac{3}{2}x-6$
(18) $18$
(19) $A(-4,-4) \quad , \quad B(2,-1)$
(20) $6$
(21) $y=x^2\qquad (0 \leqq x \leqq 8)$
(22) グラフ…右図 $2\sqrt{5}$ 秒後

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saijuku0222