数学 中3夏期講習 第1回 方程式の文章題
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1~15 は練習問題です。5 問が 1 セットで、これを 3 周する感じです。16~ が実戦問題です。
問題をクリックすると答えがでます。
1
個数を求める問題
1 個 80 のりんごと、1 個 30 円のみかんをあわせて 13 個買い、全部で 740 円はらった。りんごとみかんはそれぞれ何個ずつ買ったか。
答え
りんご…7個 みかん…6個
りんごを x 個、みかんを y 個買ったことにします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、りんごとみかんをあわせて 13 個買ったのですから、
x+y=13
2 つ目の式は、金額で式をたてます。あわせて 740 円はらったのですから、
80x+30y=740
この2 つの式を連立させて解きます。
{x+y=13…①80x+30y=740…②
加減法で、y の係数をそろえて解きます。
①×3 − ②÷10
3x+3y=−39−)8x+3y=−74_−5x+3y=−35x=7−2
x=7を①に代入
7+y=13y=6{x=7y=6
※かならず、きかれていることに答えましょう。x=7, y=6 なんて答えてしまったら、マルになりません。りんご 7 個、みかん 6 個と答えましょう。
2
金額を求める問題
梨 2 個と柿 5 個で 640 円、梨 3 個と柿 2 個で 520 円である。梨と柿の 1 個の値段はそれぞれいくらか。
答え
梨…120円 柿…80円
梨 1 個 x 円、柿 1 個 y 円とします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、梨 2 個と柿 5 個で 640 円ですから、
2x+5y=640
2 つ目の式は、梨 3 個と柿 2 個で 520 円ですから、
3x+2y=520
この2 つの式を連立させて解きます。
{2x+5y=640…①3x+2y=520…②
加減法で、x の係数をそろえて解きます。
①×3 − ②×2
6x+15y=1920−)6x+14y=1040_11y=1880y=8012
y=80を①に代入
2x+5×(80)=6402x+400=6402x=240x=120{x=120y=80
3
途中で速さが変わる問題
A 地点から C 地点まで 48.5km の道のりを、A 地点から途中の B 地点までは時速 7km で進み、B 地点から C 地点までは時速 3km で進んだところ、全部で 9 時間 30 分かかった。A 地点から B 地点までの道のりと、B 地点から C 地点までの道のりをそれぞれ求めなさい。
答え
A 地点から B 地点までの道のり…35km
B 地点から C 地点までの道のり…272km(13.5km)
A 地点から B 地点までの道のりを xkm、B 地点から C 地点までの道のりを ykm とします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、道のりは全部で 48.5km ですから、
x+y=48.5
2 つ目の式は、A~B 間にかかった時間と B~C 間にかかった時間をあわせたら 9 時間 30 分で式をたてます。
「時間=道のり÷速さ」ですから、
x7+y3=93060
この2 つの式を連立させて解きます。
{x+y=48.5…①x7+y3=93060…②
①の小数をなくす10x+10y=485(両辺を5で割る)2x+2y=97…③
②の分母をはらうx7+y3=93060x7+y3=912x7+y3=192(両辺に×42)6x+14y=399…④
加減法で、x の係数をそろえて解きます。
③×3 − ④
6x+16y=−291−)6x+14y=−399_−8y=−108y=−1088=−272−
y=272を③に代入
2x+2×(272)=972x+27=972x=70x=35{x=35y=272
4
食塩水をまぜる問題
8 %の食塩水と 3 %の食塩水をまぜて、6 %の食塩水を 500g つくりたい。8 %の食塩水と 3 %の食塩水は、それぞれ何 g ずつまぜればよいか。
答え
8 %の食塩水…300g
3 %の食塩水…200g
8 %の食塩水を xg、3 %の食塩水を yg まぜることにします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、食塩水全体の重さは 500g ですから、
x+y=500
2 つ目の式は、8 %の食塩水 xg にふくまれる食塩の重さと 3 %の食塩水 yg にふくまれる食塩の重さをあわせたら、全体の食塩水 500g にふくまれる食塩の重さということで式をたてます。
「食塩=食塩水×濃度」ですから、
8100x+3100y=6100×500
この2 つの式を連立させて解きます。
{x+y=500…①8100x+3100y=6100×500…②
②の分母をはらう8x+3y=3000…③
加減法で、y の係数をそろえて解きます。
①×3 − ③
3x+3y=−1500−)8x+3y=−3000_−5x+3y=−1500x=−0300
x=300を①に代入
300+y=500y=200{x=300y=200
5
今年度の男子と女子の人数を求める問題
ある学校の昨年度の生徒数は 850 人だったが、今年度は昨年度にくらべて男子は 8 %減り、女子は6 %増えたため、838 人となった。今年度の男子、女子の生徒数をそれぞれ求めなさい。
答え
男子…414 人
女子…424 人
さいしょにポイントがあります。昨年度の男子生徒を x 人、女子生徒を y 人ということにします。
ふつう、方程式の文章題はきかれたことをそのまま x, y にするものですが、この問題は特別です。昨年度の男子女子をきかれているのなら昨年度の男子女子を x, y にすればよいのですが、今年度の男子女子をきかれていたとしても、昨年度の男子女子を x, y にして式をたてましょう。今年度の男子女子を x, y にするのはやめたほうがいいです。やってみればわかるんですけど。
ということで、昨年度の男子生徒を x 人、女子生徒を y 人ということにします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、昨年度の生徒数は 850 人ですから、
x+y=850
2 つ目は、男子の 8 %減と、女子の 6 %増をあわせたら、全体としては 12 人減っている、ということで式をたてます。
−8100x+6100y=−12
この2 つの式を連立させて解きます。
{x+y=850…①−8100x+6100y=−12…②
②の分母をはらう−8x+6y=−1200(両辺を2で割る)−4x+3y=−600…③
加減法で、x の係数をそろえて解きます。
①×4 + ③
4x+4y=−3400+)−4x+3y=−600_7y=−2800y=−0400
昨年度の女子生徒数を y ということにして、y が求められました。きかれているのは、今年度の男子と女子です。女子は昨年度にくらべて、6 %増えているのですから、
400×1.06=424
となって、今年度の女子生徒は 424 人です。
また、今年度の生徒数は全体で 838 人ですから、
838−424=414
となって、今年度の男子生徒は 414 人です。
6
個数を求める問題
1 個 120 の柿と、1 個 150 円の梨をあわせて 9 個買い、全部で 1170 円はらった。柿と梨はそれぞれ何個ずつ買ったか。
答え
柿…6個 梨…3個
柿を x 個、梨を y 個買ったことにします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、柿と梨をあわせて 9 個買ったのですから、
x+y=9
2 つ目の式は、金額で式をたてます。あわせて 1170 円はらったのですから、
120x+150y=740
この2 つの式を連立させて解きます。
{x+y=9…①120x+150y=1170…②
加減法で、x の係数をそろえて解きます。
①×12 − ②÷10
12x+12y=108−)12x+15y=117_−3y=−91y=3−2
y=3を①に代入
x+3=9x=6{x=6y=3
※かならず、きかれていることに答えましょう。x=6, y=3 なんて答えてしまったら、マルになりません。柿 6 個、梨 3 個と答えましょう。
7
金額を求める問題
コーヒー 2 杯とケーキ 5 個で 2600 円、コーヒー 3 杯とケーキ 1 個で 1300 円である。コーヒー 1 杯とケーキの 1 個の値段はそれぞれいくらか。
答え
コーヒー…300円 ケーキ…400円
コーヒー 1 杯 x 円、ケーキ 1 個 y 円とします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、コーヒー 2 杯とケーキ 5 個で 2600 円ですから、
2x+5y=2600
2 つ目の式は、コーヒー 3 杯とケーキ 1 個で 1300 円ですから、
3x+y=1300
この2 つの式を連立させて解きます。
{2x+5y=2600…①3x+y=1300…②
加減法で、y の係数をそろえて解きます。
①×3 − ②×5
2x+5y=−2600−)15x+5y=−6500_−13x+5y=−3900x=30012
x=300を②に代入
3×(300)+y=1300900+y=1300y=400{x=300y=400
8
途中で速さが変わる問題
A 地点から C 地点まで 76km の道のりを、A 地点から途中の B 地点までは時速 20km で進み、B 地点から C 地点までは時速 10km で進んだところ、全部で 4 時間 36 分かかった。A 地点から B 地点までの道のりと、B 地点から C 地点までの道のりをそれぞれ求めなさい。
答え
A 地点から B 地点までの道のり…60km
B 地点から C 地点までの道のり…16km
A 地点から B 地点までの道のりを xkm、B 地点から C 地点までの道のりを ykm とします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、道のりは全部で 76km ですから、
x+y=76
2 つ目の式は、A~B 間にかかった時間と B~C 間にかかった時間をあわせたら 4 時間 36 分で式をたてます。
「時間=道のり÷速さ」ですから、
x20+y10=43660
この2 つの式を連立させて解きます。
{x+y=76…①x20+y10=43660…②
②の分母をはらうx20+y10=43660x20+y10=435x20+y10=235(両辺に×20)x+2y=92…③
加減法で、x を消去します。
③ − ①
x+2y=92−)x+2y=76_y=16
y=16を①に代入
x+16=76x=60{x=60y=16
9
食塩水をまぜる問題
10 %の食塩水と 5 %の食塩水をまぜて、8 %の食塩水を 400g つくりたい。10 %の食塩水と 5 %の食塩水は、それぞれ何 g ずつまぜればよいか。
答え
10 %の食塩水…240g
15 %の食塩水…160g
10 %の食塩水を xg、5 %の食塩水を yg まぜることにします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、食塩水全体の重さは 400g ですから、
x+y=400
2 つ目の式は、10 %の食塩水 xg にふくまれる食塩の重さと 5 %の食塩水 yg にふくまれる食塩の重さをあわせたら、全体の食塩水 400g にふくまれる食塩の重さということで式をたてます。
「食塩=食塩水×濃度」ですから、
10100x+5100y=8100×400
この2 つの式を連立させて解きます。
{x+y=400…①10100x+5100y=8100×400…②
②の分母をはらう10x+5y=3200(両辺を5で割る)2x+y=640…③
加減法で、y を消去します。
③ −①
2x+y=640−)x+y=400_x+3y=240
x=240を①に代入
240+y=400y=160{x=240y=160
10
今年度の男子と女子の人数を求める問題
ある学校の昨年度の生徒数は 480 人だったが、今年度は昨年度にくらべて男子は 6 %増え、女子は10 %減ったため、472 人となった。今年度の男子、女子の生徒数をそれぞれ求めなさい。
答え
男子…265 人
女子…207 人
さいしょにポイントがあります。昨年度の男子生徒を x 人、女子生徒を y 人ということにします。
ふつう、方程式の文章題はきかれたことをそのまま x, y にするものですが、この問題は特別です。昨年度の男子女子をきかれているのなら昨年度の男子女子を x, y にすればよいのですが、今年度の男子女子をきかれていたとしても、昨年度の男子女子を x, y にして式をたてましょう。今年度の男子女子を x, y にするのはやめたほうがいいです。やってみればわかるんですけど。
ということで、昨年度の男子生徒を x 人、女子生徒を y 人ということにします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、昨年度の生徒数は 480 人ですから、
x+y=480
2 つ目は、男子の 6 %増と、女子の 10 %減をあわせたら、全体としては 8 人減っている、ということで式をたてます。
6100x−10100y=−8
この2 つの式を連立させて解きます。
{x+y=480…①6100x−10100y=−8…②
②の分母をはらう6x−10y=−800(両辺を2で割る)3x−5y=400…③
加減法で、y の係数をそろえて解きます。
①×5 + ③
5x+5y=2400+)3x−5y=−400_8x+55y=2000x=250−
昨年度の男子生徒数を x ということにして、x が求められました。きかれているのは、今年度の男子と女子です。男子は昨年度にくらべて、6 %増えているのですから、
250×1.06=265
となって、今年度の男子生徒は 265 人です。
また、今年度の生徒数は全体で 472 人ですから、
472−265=207
となって、今年度の女子生徒は 207 人です。
11
個数(枚数)を求める問題
10 円玉と、50 円玉があわせて 21 枚あり、合計金額は 450 円である。10 円玉と 50 円玉はそれぞれ何枚ずつあるか。
答え
10円玉…15枚 50円玉…6枚
10 円玉が x 枚、50 円玉が y 枚あることにします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、10 円玉と 50 円玉 はあわせて 21 枚あるのですから、
x+y=21
2 つ目の式は、金額で式をたてます。あわせて 450 円なのですから、
10x+50y=450
この2 つの式を連立させて解きます。
{x+y=21…①10x+50y=450…②
加減法で、x の係数をそろえて解きます。
① − ②÷10
x+5y=−21−)x+5y=−45_−4y=−24y=6−2
y=6を①に代入
x+6=21x=15{x=15y=6
※かならず、きかれていることに答えましょう。x=15, y=6 なんて答えてしまったら、マルになりません。10 円玉が 15 枚、50 円玉が 6 枚と答えましょう。
12
金額を求める問題
ある施設では、大人 3 人と子供 2 人で入場料の合計が 1700 円、大人 4 人と子供 5 人で入場料の合計が 2850 円である。大人 1 人と子供 1 人の入場料はそれぞれいくらか。
答え
大人…400円 子供…250円
大人 1 人 x 円、子供 1 人 y 円とします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、大人 3 人と子供 2 人で 1700 円ですから、
3x+2y=1700
2 つ目の式は、大人 4 人と子供 5 人で 2850 円ですから、
4x+5y=2850
この2 つの式を連立させて解きます。
{3x+2y=1700…①4x+5y=2850…②
加減法で、x の係数をそろえて解きます。
①×4 − ②×3
12x+18y=−6800−)12x+15y=−8550_−7y=−1750y=25012
y=250を①に代入
3x+2×(250)=17003x+500=17003x=1200x=400{x=400y=250
13
途中で速さが変わる問題
A 地点から C 地点まで 335km の道のりを、A 地点から途中の B 地点までは時速 30km で進み、B 地点から C 地点までは時速 70km で進んだところ、全部で 6 時間 30 分かかった。A 地点から B 地点までの道のりと、B 地点から C 地点までの道のりをそれぞれ求めなさい。
答え
A 地点から B 地点までの道のり…90km
B 地点から C 地点までの道のり…245km
A 地点から B 地点までの道のりを xkm、B 地点から C 地点までの道のりを ykm とします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、道のりは全部で 335km ですから、
x+y=335
2 つ目の式は、A~B 間にかかった時間と B~C 間にかかった時間をあわせたら 6 時間 30 分で式をたてます。
「時間=道のり÷速さ」ですから、
x30+y70=63060
この2 つの式を連立させて解きます。
{x+y=335…①x30+y70=63060…②
②の分母をはらうx30+y70=63060x30+y70=612x30+y70=132(両辺に×210)7x+3y=1365…③
加減法で、y を消去します。
③ − ①×3
7x+3y=1365−)3x+3y=1005_4x+3y=0360x=9000
x=90を①に代入
90+y=335y=245{x=90y=245
14
食塩水をまぜる問題
12 %の食塩水と 7 %の食塩水をまぜて、10 %の食塩水を 150g つくりたい。12 %の食塩水と 7 %の食塩水は、それぞれ何 g ずつまぜればよいか。
答え
12 %の食塩水…90g
17 %の食塩水…60g
12 %の食塩水を xg、7 %の食塩水を yg まぜることにします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、食塩水全体の重さは 150g ですから、
x+y=150
2 つ目の式は、12 %の食塩水 xg にふくまれる食塩の重さと 7 %の食塩水 yg にふくまれる食塩の重さをあわせたら、全体の食塩水 150g にふくまれる食塩の重さということで式をたてます。
「食塩=食塩水×濃度」ですから、
12100x+7100y=10100×150
この2 つの式を連立させて解きます。
{x+y=150…①12100x+7100y=10100×150…②
②の分母をはらう12x+7y=1500…③
加減法で、y を消去します。
③ −①×7
12x+7y=1500−)7x+7y=1050_5x+3y=0450x=903y
x=90を①に代入
90+y=150y=60{x=90y=60
15
今年度の男子と女子の人数を求める問題
ある学校の昨年度の生徒数は 530 人だったが、今年度は昨年度にくらべて男子は 6 %減り、女子は5 %増えたため、529 人となった。今年度の男子、女子の生徒数をそれぞれ求めなさい。
答え
男子…235 人
女子…294 人
さいしょにポイントがあります。昨年度の男子生徒を x 人、女子生徒を y 人ということにします。
ふつう、方程式の文章題はきかれたことをそのまま x, y にするものですが、この問題は特別です。昨年度の男子女子をきかれているのなら昨年度の男子女子を x, y にすればよいのですが、今年度の男子女子をきかれていたとしても、昨年度の男子女子を x, y にして式をたてましょう。今年度の男子女子を x, y にするのはやめたほうがいいです。やってみればわかるんですけど。
ということで、昨年度の男子生徒を x 人、女子生徒を y 人ということにします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、昨年度の生徒数は 530 人ですから、
x+y=530
2 つ目は、男子の 6 %減と、女子の 5 %増をあわせたら、全体としては 1 人減っている、ということで式をたてます。
−6100x+5100y=−1
この2 つの式を連立させて解きます。
{x+y=530…①−6100x+5100y=−1…②
②の分母をはらう−6x+5y=−100…③
加減法で、y の係数をそろえて解きます。
①×5 + ③
5x+5y=2650−)−6x+5y=−100_11x+55y=2750x=2500
昨年度の男子生徒数を x ということにして、x が求められました。きかれているのは、今年度の男子と女子です。男子は昨年度にくらべて、6 %減っているのですから、
250×0.94=235
となって、今年度の男子生徒は 235 人です。
また、今年度の生徒数は全体で 529 人ですから、
529−235=294
となって、今年度の女子生徒は 294 人です。
ここから先は実戦問題です。本番では、ここまで練習してきたのとおなじようなパターンの問題がでることもありますが、そうではないこともあります。どっちが多いかって? そりゃ「そうではない」ほうが多いっす。その場その場で考えなければいかんです。がんばって!
<実戦問題>
16
A 地点から 24km 離れた B 地点へ行くのに、はじめは時速 12km で走り、途中から時速 6km で歩いたら、全部で 3 時間 30 分かかった。走った道のりを求めなさい。
答え
6km
走った道のりを xkm、歩いた道のりを ykm とします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、道のりは全部で 24km ですから、
x+y=24
2 つ目の式は、走った時間と 歩いた時間をあわせたら 3 時間 30 分で式をたてます。
「時間=道のり÷速さ」ですから、
x12+y6=33060
この2 つの式を連立させて解きます。
{x+y=24…①x12+y6=33060…②
②の分母をはらうx12+y6=33060x12+y6=312x12+y6=72(両辺に×12)x+2y=42…③
加減法で、x を消去します。
② \ - \ ①
\begin{eqnarray*}
x+2y=42\\
\underline{-) \quad x+\phantom{2}y=24}\\
y=18\\
\end{eqnarray*}
y=18を①に代入
\begin{eqnarray*}
x+18&=&24\\
x&=&24-18=6
\\
\left\{
\begin{array}{l}
x=6\\
y=18
\end{array}
\right.
\end{eqnarray*}
\huge{17}
高校生と中学生と小学生、合わせて 50 人である施設に行った。1 人あたりの施設の入場料は、下の表の通りである。入場料の総額が 10400 円で、小学生の人数が 28 人であるとき、中学生の人数を求めなさい。
\begin{array}{|c|c|}
\hline
& 入場料 \\
\hline
高校生 & 350円 \\
\hline
中学生 & 250円 \\
\hline
小学生 & 150円 \\
\hline
\end{array}
答え
15 人
高校生 x 人、中学生 y 人とします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、人数です。高校生と中学生と小学生、合わせて 50 人ですから、
x+y+28=50
2 つ目の式は、入場料です。高校生 x 人と中学生 y 人と小学生 28 人で 10400 円ですから、
350x+250y+150\times28=10400
この 2 つの式を連立させて解きます。
\begin{eqnarray*}
&& \ \left\{
\begin{array}{l}
x+y+28=50\quad…①\\
350x+250y+150\times28=10400\quad…②
\end{array}
\right.
\end{eqnarray*}
①を整理
\begin{eqnarray*}
x+y+28&=&50\\
x+y&=&50-28\\
x+y&=&22\quad…③
\end{eqnarray*}
②を整理
\begin{eqnarray*}
350x+250y+150\times28&=&10400\\
350x+250y+4200&=&10400\\
350x+250y&=&10400-4200\\
350x+250y&=&6200\quad(両辺を\div50)\\
7x+5y&=&124\quad…④
\end{eqnarray*}
③と④を加減法で、y の係数をそろえて解きます。
③\times5 \ - \ ②
\begin{eqnarray*}
5x+5y=110\\
\underline{-) \quad 7x+5y=124}\\
-2x\phantom{+5y}=-14\\
x=7\phantom{12}
\end{eqnarray*}
x=7を③に代入
\begin{eqnarray*}
7+y&=&22\\
y&=&22-7\\
y&=&15
\\
\left\{
\begin{array}{l}
x=7\\
y=15
\end{array}
\right.
\end{eqnarray*}
※②の式を \div50 して解いていますが、べつに \div50 をしなくてもふつうに解けます。おなじ答えになります。でも、ちょっと数が大きくなって大変かも。式が割れるときは割っちゃったほうがラクなことが多いです。
\huge{18}
F 中学校では、牛乳パックとペットボトルの回収をしている。昨年は、牛乳パックとペットボトルを合わせて 1400 個集めた。今年は牛乳パックを昨年の 1.3 倍集め、ペットボトルは昨年と同じ個数を集めたところ、合わせて 1655 個になった。昨年集めた牛乳パックの個数を求めなさい。
答え
850 個
昨年度の牛乳パックを x 個、ペットボトルを y 個ということにします。
注意点があります。ふつう、方程式の文章題はきかれたことをそのまま x, \ y にするものですが、このタイプの問題は特別です。昨年度の牛乳パックやペットボトルをきかれているのだから昨年度のそれぞれの個数を x, \ y にすればよいのですが、これがもし、たとえ今年度のそれぞれの個数をきかれていたとしても、昨年度のそれぞれの個数を x, \ y にして式をたてましょう。もっとちゃんというと「もとになっているほう(基準になるほう)を x, \ y にする」ということなんですけど、まあ、昨年度を x, \ y にすると思ってればたいてい大丈夫です。今年度のそれぞれの個数を x, \ y にするのはやめたほうがいいです。やってみればわかるんですけど。
ということで、昨年度の牛乳パックを x 個、ペットボトルを y 個ということにします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、昨年度に回収した合計は 1400 個ですから、
x+y=1400
2 つ目は、牛乳パックの 1.3 倍と、昨年のペットボトルのおなじ数をあわせたら、全体としては 1655 個、ということで式をたてます。
x\times1.3+y=1655
この2 つの式を連立させて解きます。
\begin{eqnarray*}
&& \ \left\{
\begin{array}{l}
x+y=1400\quad…①\\
x\times1.3+y=1655\quad…②
\end{array}
\right.
\end{eqnarray*}
加減法で、y を消去します。
① \ - \ ③
\begin{eqnarray*}
\phantom{1.3}x+y=1400\\
\underline{-) \quad 1.3x+y=1655}\\
-0.3x\phantom{+y}=-255\\
3x=2550\\
x=850\phantom{0}\\
\end{eqnarray*}
昨年度の牛乳パックの個数をきかれているのですから、x を答えておけばOKです。ただ、テストのときは念のため、y も求めて検算をしておきましょう。
\huge{19}
F 町で、全住宅の太陽光発電システムの設置状況について調査した。設置している住宅戸数は、設置していない住宅戸数より 10120 戸少なかった。また、設置している住宅戸数は、全住宅戸数の 4 %だった。設置している住宅戸数を求めなさい。
答え
440 戸
太陽光発電システムを設置している住宅戸数を x 戸、設置していない住宅戸数を y 戸ということにします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、設置していない住宅戸数は、設置している住宅戸数より 10120 戸少ないのですから、
x=y-10120
2 つ目の式は、設置している住宅戸数は全住宅戸数の 4 %ということからたてます。全住宅戸数というのは、x+y で表せますから、
x=0.04\times(x+y)
この2 つの式を連立させて解きます。
\begin{eqnarray*}
&& \ \left\{
\begin{array}{l}
x=y-10120\quad…①\\
x=0.04\times(x+y)\quad…②
\end{array}
\right.
\end{eqnarray*}
②を整理
\begin{eqnarray*}
x&=&0.04\times(x+y)\quad(両辺に\times25)\\
25x&=&x+y\\
25x-x&=&y\\
24x&=&y\quad(右辺と左辺をとりかえる)\\
y&=&24x\quad…③
\end{eqnarray*}
代入法で解きます。
①に③を代入
\begin{eqnarray*}
x&=&24x-10120\\
x-24x&=&-10120\\
-23x&=&-10120\\
x&=&440&
\end{eqnarray*}
設置している住宅戸数をきかれているのですから、x を答えておけばOKです。ただ、テストのときは念のため、y も求めて検算をしておきましょう。
\huge{20}
ある店で、 TシャツAとTシャツBを売っている。TシャツAの定価は、TシャツBの定価より 100 円高い。また、それぞれを次のように販売している。
【TシャツA】\cdots2 枚買うと、2 枚目は定価から 980 円引き
【TシャツB】\cdots3 枚買うと、3 枚とも定価の 40 %引き
TシャツAを 2 枚買ったときの代金と、TシャツBを 3 枚買ったときの代金が等しいとき、TシャツAの 1 枚の定価を求めなさい。
答え
4000 円
TシャツAの定価を x 円、TシャツBの定価を y 円ということにします。文字を 2 つ使うので、式も 2 つたてなければ解けません。文字の数だけ式がいります。
1 つ目の式は、TシャツAのほうがTシャツBより 100 円高いのですから
x=y+100
2 つ目の式は、TシャツAを 2 枚買ったときの代金と、TシャツBを 3 枚買ったときの代金が等しいということからたてます。
TシャツAを 2 枚買ったときの代金は、2x-980
TシャツBを 3 枚買ったときの代金は、3y\times0.6
「40 %引き」というのは、\times0.6 のことです。んで、この代金が等しいのですから、
2x-980=3y\times0.6
この2 つの式を連立させて解きます。
\begin{eqnarray*}
&& \ \left\{
\begin{array}{l}
x=y+100\quad…①\\
2x-980=3y\times0.6\quad…②
\end{array}
\right.
\end{eqnarray*}
代入法で解きます。
②に①を代入
\begin{eqnarray*}
2(y+100)-980&=&3y\times0.6\\
2y+200-980&=&1.8y\\
2y-1.8y&=&-200+980\\
0.2y&=&780\quad(両辺に\times10)\\
2y&=&7800\\
y&=&3900
\end{eqnarray*}
y=3900を①に代入
\begin{eqnarray*}
x&=&3900+100\\
&=&4000
\\
\left\{
\begin{array}{l}
x=4000\\
y=3900
\end{array}
\right.
\end{eqnarray*}
\huge{21}
池のまわりに 1 周 8000m のサイクリングコースがある。このコースのP地点にA君とB君がいる。A君が自転車で分速 300m で走りはじめてから 3 分後に、B君がA君と反対回りに自転車で走りはじめた。B君が走りはじめてから 10 分後に 2 人は初めて出会った。このとき、B君の走った速さは分速何 m か。
答え
分速410m
はじめに絵はかいといたほうがいいかもしれません。なんとなくでいいです。こんな感じかなあという絵をかいて、考えてみましょう。…しかしへたな絵だな。
んで、この問題ですが、式をたてるまでもありません。問題文をしっかり読みましょう。A君が走った時間は全部で 13 分です。A君の速さは分速 300m ですから、A君は 3900m 走ったことになります。コースは 1 周 8000m ですから、残りは 8000-3900=4100m です。これをB君は 10 分で走ったわけですから、B君の速さは、
4100\div10=410
となって、分速 410m です。
この問題はこんなふうにやってしまうのがいいと思うんですが、方程式をたてて解くのもやっておきましょう。
これはふつうの 1 次方程式でいいです。中 1 のときに教わるふつうの方程式です。x だけで、y がでてこないやつ。あれでいきます。
B君の速さを分速 xm ということにします。んで、A君の走った距離とB君の走った距離をあわせたら 8000m ということで式をたてます。
距離 = 速さ \times 時間ですから、A君の走った距離は 300\times13=3900
B君の走った距離は x\times10
これを合計すると 8000m なのですから、
3900+10x=8000
あとは解くだけです。
\begin{eqnarray*}
3900+10x&=&8000\\
10x&=&8000-3900\\
10x&=&4100\\
x&=&410\\
\end{eqnarray*}
\huge{22}
ある中学校の昨年度の生徒数は 445 人だった。今年度は、昨年度とくらべて男子が 4 %減り、女子が 5 %増えたため、全体としては、2 人増えた。昨年度の男子の生徒数を求めなさい。
答え
225 人
昨年度の男子生徒を x 人、女子生徒を y 人ということにします。
ふつう、方程式の文章題はきかれたことをそのまま x, \ y にするものですが、この問題は…って、もういいですか? いいですよね。
では問題を解いていきます。
1 つ目の式は、昨年度の生徒数は 445 人ですから、
x+y=445
2 つ目は、男子の 4 %減と、女子の 5 %増をあわせたら、全体としては 2 人増えている、ということで式をたてます。
-\cfrac{4}{100}x+\cfrac{5}{100}y=2
この2 つの式を連立させて解きます。
\begin{eqnarray*}
&& \ \left\{
\begin{array}{l}
x+y=445\quad…①\\
-\cfrac{4}{100}x+\cfrac{5}{100}y=2\quad…②
\end{array}
\right.
\end{eqnarray*}
②の分母をはらう\\
\begin{eqnarray*}
-\cfrac{4}{100}x+\cfrac{5}{100}y&=&2\quad(両辺に\times100)\\
-4x+5y&=&200\quad…③
\end{eqnarray*}
加減法で、y の係数をそろえて解きます。
①\times5 \ + \ ③
\begin{eqnarray*}
5x+5y=2225\\
\underline{-) \quad -4x+5y=\phantom{2}200}\\
9x\phantom{+55y}=2025\\
x=225\phantom{0}
\end{eqnarray*}
昨年度の男子の生徒数をきかれているのですから、x を答えておけばOKです。ただ、テストのときは念のため、y も求めて検算をしておきましょう。
\huge{23}
画用紙を、生徒 1 人に 4 枚ずつ配ると 12 枚余り、生徒 1 人に 5 枚ずつ配ろうとすると 20 枚足りない。生徒の人数を求めなさい。
答え
32人
これはふつうの 1 次方程式でいいです。中 1 のときに教わるふつうの方程式です。あれでいきます。生徒の人数をきかれているので、生徒の人数を x にします。んで、
「4 枚ずつ配った時の画用紙の枚数 = 5 枚ずつ配った時の画用紙の枚数」
という式をたてていきます。
まず、生徒 1 人に 4 枚ずつ画用紙を配ると 12 余るんだから、生徒の人数を x 人とすると画用紙の枚数は 4x+12 とあらわせます。
つぎに、生徒 1 人に 5 枚ずつ配ろうとすると 20 枚足りないんだから、生徒の人数を x 人とすると画用紙の枚数は 5x-20 とあらわせます。
どちらも画用紙の枚数をあらわしているんだから、じゃあそれは等しいだろうということで式をたてます。
4x+12=5x-20
(4 枚ずつ配った時の画用紙の枚数)=(5 枚ずつ配った時の画用紙の枚数)という式です。じゃあ解きましょう。
\begin{eqnarray*}
4x+12&=&5x-20\\
4x-5x&=&-20-12\\
-x&=&-32\\
x&=&32
\end{eqnarray*}
ところでこれ、生徒の人数ではなくて、画用紙の枚数をきかれる問題だったとしても、画用紙の枚数を x にするのではなく、生徒の数を x にして、まず生徒数を求めてから画用紙の数をだす、というふうにしてやったほうがぜんぜんラクです。余裕があるならためしに画用紙を x 枚ということにして、「4 枚ずつ配った時の生徒数=5 枚ずつ配った時の生徒数」という式をたててみてください。分数になっちゃうのでちょっと大変。んで、下の「説明」は、その式についての説明のリンクです。
\huge{24}
1 の位の数が 2 である 2 けたの自然数がある。この数は、十の位と一の位を入れかえてできる数の 3 倍から 9 をひいた数に等しい。このとき、2 けたの自然数を求めなさい。
答え
72
これもふつうの 1 次方程式でいいです。中 1 のときに教わるふつうの方程式です。x だけで、y がでてこないやつ。あれでいきます。
求めたい自然数の十の位の数を x とします。すると、この自然数は、10x+2 と表せます。
また、十の位と一の位を入れかえた数というのは、20+x と表すことになります。
んで、問題でいわれているとおりに式をたてます。
10x+2=(20+x)\times3-9
あとは解くだけです。
\begin{eqnarray*}
10x+2&=&(20+x)\times3-9\\
10x+2&=&60+3x-9\\
10x-3x&=&60-9-2\\
7x&=&49\\
x&=&7\\
\end{eqnarray*}
十の位の数を x ということにして式をたてたんでしたね。なのでこの問題の答えは 72 です。
\huge{25}
重さが異なる 3 個の箱 A, \ B, \ C と、重さが 130g の箱 D がある。A, \ B, \ C の 3 個の箱の重さは、A, \ B, \ C の順に 40g ずつ重くなっている。また、A, \ B, \ C, \ D の 4 つの箱の重さの合計は 460g である。このとき、C の箱の重さを求めなさい。
答え
150g
これもふつうの 1 次方程式でいいです。
C の箱の重さをきかれたので、これを x ということにします。すると、A, \ B の箱の重さはそれぞれ、
\begin{eqnarray*}
A=x-80\\
B=x-40
\end{eqnarray*}
全部の箱の合計が 460g ということで、A+B+C+D=460 という式をたてます。
(x-80)+(x-40)+x+130=460
あとは解くだけです。
\begin{eqnarray*}
(x-80)+(x-40)+x+130&=&460\\
x-80+x-40+x+130&=&460\\
x+x+x&=&460+80+40-130\\
3x&=&450\\
x&=&150\\
\end{eqnarray*}
\huge{26}
ある店では先週、ホットドッグが 300 個売れた。今週は、ホットドッグ 1 個の値段を先週よりも 30 円値下げして売った。すると先週よりも 25%多く売れ、ホットドッグの売り上げは先週よりも 4500 円増えた。このとき、先週のホットドッグ 1 個の値段を求めなさい。
答え
210円
これもふつうの 1 次方程式でいいです。
先週のホットドッグ 1 個の値段をきかれたので、これを x 円ということにします。すると、今週のホットドッグ 1 個の値段は (x-30) 円となります。
先週のホットドッグの売り上げは、1 個 x 円のものが 300 個売れたのですから、300x 円です。
今週のホットドッグの売り上げは、1 個 (x-30) 円のものが 300\times1.25 個売れたのですから、300\times1.25\times(x-30) 円です。
今週の売り上げは先週の売り上げより 4500 円多かったということで式をたてると、
\begin{eqnarray*}
300x+4500=300\times1.25\times(x-30)
\end{eqnarray*}
あとは解くだけです。
\begin{eqnarray*}
300x+4500&=&300\times1.25\times(x-30)\\
300x+4500&=&375x-11250\\
300x-375x&=&-11250-4500\\
-75x&=&-15750\\
x&=&\cfrac{15750}{75}=210\\
\end{eqnarray*}
\huge{27}
次のような問題がある。
AとBが勝負がつくまでじゃんけんをする。Aが勝ったらAはおはじきを 3 個取る。Bが勝ったらBはおはじきを 4 個取る。じゃんけんの勝負を12 回したとき、Aの持っているおはじきの数はBより 13 個少なかった。AとBがじゃんけんで勝った回数をそれぞれ求めなさい。
この問題を解くために、Aの勝った回数を x 回、Bの勝った回数を y 回として、連立方程式をつくる。\boxed{\large{\ ア \ }} にあてはまる数と \boxed{\large{\ イ \ }} にあてはまる式をそれぞれ答えなさい。
\begin{eqnarray*}
&& \ \left\{
\begin{array}{l}
x+y=\boxed{\large{\ ア \ }}\\
\boxed{\large{\ イ \ }}=-13
\end{array}
\right.
\end{eqnarray*}
答え
ア … 12
イ … 3x-4y
アについて
x というのはAが勝った回数です。y というのはBが勝った回数です。x+y というのは、じゃんけんをした回数をいえばよいですから、アは 12 です。
イについて
AとBの持っているおはじきの個数で式をたてています。Aの持っているおはじきは、3x 個です。Bの持っているおはじきは 4y 個です。「Aの持っているおはじきの数はBより 13 個少ない」のですから、3x-4y=-13 という式ができます。
たしかめ
答えがでたあとは、たしかめをしておきましょう。実際に連立方程式を解いて、つじつまがあうかどうかの確認をすればよいです。
\begin{eqnarray*}
&& \ \left\{
\begin{array}{l}
x+y=12\quad…①\\
3x-4y=-13\quad…②
\end{array}
\right.
\end{eqnarray*}
加減法で、y の係数をそろえて解きます。
①\times4 \ + \ ②
\begin{eqnarray*}
4x+4y=\phantom{-}48\\
\underline{+) \quad 3x-4y=-13}\\
7x\phantom{+14y}=\phantom{-}35\\
x=\phantom{-1}5
\end{eqnarray*}
①に x=5 を代入
\begin{eqnarray*}
5+y&=&12\\
y&=&12-5\\
y&=&7
\end{eqnarray*}
x というのは、Aが勝った回数です。Aが勝ったらおはじきを 3 個取るのですから、5 回勝ったらのならおはじきを 15 個持っていることになります。
y というのは、Bが勝った回数です。Bが勝ったらおはじきを 4 個取るのですから、7 回勝ったらのならおはじきを 28 個持っていることになります。
すると、Aのほうが 13 個少なくおはじきを持っていることになって、これでつじつまがあいますね。
\huge{28}
ある店で、財布とかばんを定価で 1 個ずつ買うと代金の合計は 8600 円である。
今日は財布が定価の 3 割引き、かばんが定価より 900 円安くなっているため、それぞれ
1 個ずつ買うと代金の合計は 6800 円になるという。ただしどの場合も消費税は考えない。
財布とかばんの定価を求めるために、財布 1 個の定価を x 円、かばん 1 個の定価を
y 円として連立方程式をつくると、次のようになる。
\begin{eqnarray*}
&& \ \left\{
\begin{array}{l}
\boxed{\large{\ ア \ }}=8600\\
\boxed{\large{\ イ \ }}=6800
\end{array}
\right.
\end{eqnarray*}
このとき、上の \boxed{\large{\ ア \ }}、
\boxed{\large{\ イ \ }} にあてはまる式をそれぞれ書きなさい。
答え
ア … x+y
イ … 0.7x+y-900
アの式は問題ないですよね? ここの説明はかんべんしてください。
問題はイの式です。ここの「3 割引き」というのがわからん、というひとは、「割」とか「割引」のシステムをおぼえましょう。
あと、ついでですから「%」とか「%引」のこともまとめておきます。
\boxed{\large{\ 割 \ }}
「~の 1 割」というのは、\times0.1 のことです。
「~の 2 割」というのは、\times0.2 のことです。
「~の 3 割」というのは、\times0.3 のことです。
例
定価の 1 割……定価 \times0.1
定価の 2 割……定価 \times0.2
定価の 3 割……定価 \times0.3
\boxed{\large{\ 割引 \ }}
「~の 1 割引」というのは、\times0.9 のことです。
「~の 2 割引」というのは、\times0.8 のことです。
「~の 3 割引」というのは、\times0.7 のことです。
例
定価の 1 割引……定価 \times0.9
定価の 2 割引……定価 \times0.8
定価の 3 割引……定価 \times0.7
\boxed{\large{\ % \ }}
「~の 5 %」というのは、\times0.05 のことです。
「~の 10 %」というのは、\times0.1 のことです。
「~の 15 %」というのは、\times0.15 のことです。
例
定価の 5 %……定価 \times0.05
定価の 10 %……定価 \times0.1
定価の 15 %……定価 \times0.15
\boxed{\large{\ %引 \ }}
「~の 5 %引」というのは、\times0.95 のことです。
「~の 10 %引」というのは、\times0.9 のことです。
「~の 15 %引」というのは、\times0.85 のことです。
例
定価の 5 %引……定価 \times0.95
定価の 10 %引……定価 \times0.9
定価の 15 %引……定価 \times0.85
たしかめ
答えがでたあとは、たしかめをしておきましょう。実際に連立方程式を解いて、つじつまがあうかどうかの確認をすればよいです。
\begin{eqnarray*}
&& \ \left\{
\begin{array}{l}
x+y=8600\quad…①\\
0.7x+y-900=6800\quad…②
\end{array}
\right.
\end{eqnarray*}
②を整理
\begin{eqnarray*}
0.7x+y-900&=&6800\\
0.7x+y&=&6800+900\\
0.7x+y&=&7700\quad両辺を10倍\\
7x+10y&=&77000\quad…③
\end{eqnarray*}
加減法で、y の係数をそろえて解きます。
①\times10 \ - \ ③
\begin{eqnarray*}
10x+10y=86000\\
\underline{-) \quad 7x+10y=77000}\\
3x\phantom{+14y}=\phantom{7}9000\\
x=\phantom{1}3000
\end{eqnarray*}
①に x=3000 を代入
\begin{eqnarray*}
3000+y&=&8600\\
y&=&8600-3000\\
y&=&5600
\end{eqnarray*}
x というのは、さいふ 1 個の定価です。y というのは、かばん 1 個の定価です。
なので、さいふ 1 個の定価は 3000 円、かばん 1 個の定価は 5600 円となります。
両方を定価で 1 個ずつ買うと 8600 円。
さいふの 3 割引というのは、\times0.7 のことだから、3000\times0.7=2100 円。
かばんは 900 円安くなっているのだから、5600-900=4700 円。
2100+4700=6800 円になるから、これでつじつまがあいますね。
\huge{29}
ある学校で校庭に、次の 2 つの条件 \boxed{\large{\ 1 \ }}、
\boxed{\large{\ 2 \ }} を満たすような長方形の花壇をつくった。
(条件)\\
\boxed{\large{\ 1 \ }} 横の長さは縦の長さより \ 5 \ m長い。\\
\boxed{\large{\ 2 \ }} 花壇の面積は \ 84 \ ㎡である。
縦の長さを x mとして方程式をつくると、次のようになる。
\boxed{\large{\ ア \ }}=84
この方程式を解くと、 x=\boxed{\large{\ イ \ }}、\boxed{\large{\ ウ \ }}
となる。
x=\boxed{\large{\ イ \ }} は、縦の長さとして適さないから、
縦の長さは \boxed{\large{\ ウ \ }} である。
このとき、上の \boxed{\large{\ ア \ }} にあてはまる式を、
\boxed{\large{\ イ \ }}、
\boxed{\large{\ ウ \ }} にあてはまる数をそれぞれ書きなさい。
答え
ア … x(x+5)
イ … -12
ウ … 7
縦の長さを xmとすると、横の長さは x+5mと表せます。長方形の面積は縦×横ですから、
面積を求めるための式は、
x(x+5)=84
となります。上の式の左辺が \boxed{\large{\ ア \ }} です。
この方程式を解いていきます。かっこをはずすと 2 次方程式にになるので、=0 の形にして、
因数分解を考えます。そんなふうに解いていきます。
\begin{eqnarray*}
x(x+5)&=&84\\
x^2+5x&=&84\\
x^2+5x-84&=&0\\
(x+12)(x-7)&=&84\\
x=-12, \ x=7
\end{eqnarray*}
方程式を解くとこのように、2 つの数が求められますが、校庭に作った花壇の縦の長さの話
なのですから、マイナスの数は適しません。プラスのほうだけが適します。この問題の
x=\boxed{\large{\ イ \ }}、\boxed{\large{\ ウ \ }} にあうようにかくと、
以下のようになります。
この方程式を解くと、 x=\boxed{\large{\ -12 \ }}、\boxed{\large{\ 7 \ }}
となる。
x=\boxed{\large{\ -12 \ }} は、縦の長さとして適さないから、
縦の長さは \boxed{\large{\ 7 \ }} である。
たしかめ
答えがでたあとは、たしかめをしておきましょう。実際に面積を求めて、
つじつまがあうかどうかの確認をすればよいです。縦の長さが 7mならば、横の長さはそれより
5m長いのだから、12mとなります。
7\times12=84 だから、つじつまがあいますね。
答え( 中3夏期講習 第1回 方程式の文章題)
(1)りんご…7個 みかん…6個
(2)梨…120円 柿…80円
(3)A 地点から B 地点までの道のり…35km
B 地点から C 地点までの道のり…\cfrac{27}{2}km(13.5km)
(4)8 %の食塩水…300g
3 %の食塩水…200g
(5)男子…414 人
女子…424 人
(6)柿…6個 梨…3個
(7)コーヒー…300円 ケーキ…400円
(8)A 地点から B 地点までの道のり…60km
B 地点から C 地点までの道のり…16km
(9)8 %の食塩水…240g
3 %の食塩水…160g
(10)男子…265 人
女子…207 人
(11)10円玉…15枚 50円玉…6枚
(12)大人…400円 子供…250円
(13)A 地点から B 地点までの道のり…90km
B 地点から C 地点までの道のり…245km
(14)12 %の食塩水…90g
7 %の食塩水…60g
(15)男子…235 人
女子…294 人
(16)6km
(17)15人
(18)850個
(19)440戸
(20)4000円
(21)分速 410m
(22)225人
(23)32人
(24)72
(25)150g
(26)210円
(27)ア…12 イ…3x-4y
(28)ア…x+y イ…0.7x+y-900
(29)ア…x(x+5) イ…-12 ウ…7