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解説

接続詞 解説

if

 if は「もし~ならば」の意味です。2つの文をつないでしまいます。文というのは主語があって動詞があるやつです。厳密にいうとそうとはかぎりませんが、ここはあまりややこしく考えず、そういうことにしときましょう。
 if は2つの文をつなぎます。「あなたはいそがしいです」と「彼女があなたを手伝うでしょう」という2つの文を「もし~ならば」でつなぐと「もしあなたがいそがしいならば、彼女があなたを手伝うでしょう」ってなりますよね。これを英語でやるとこんな感じです。

If ( もし~ならば ) you ( あなたが ) are busy, ( いそがしい ) she ( 彼女が ) will help ( 手伝うでしょう ) you. ( あなたを )

もしあなたがいそがしいならば、彼女があなたを手伝うでしょう。

 if は接続詞です。接続詞はほかにもたくさんあって、単語と単語をつないだりとか、文と文をつないだりとかします。このユニットでは、文と文をつなぐ接続詞を4つ学びます。
 上の文は if の文で始まっていますが、if の文をあとにいうこともできます。こんな感じです。

She ( 彼女が ) will help ( 手伝うでしょう ) you ( あなたを ) if ( もし~ならば ) you ( あなたが ) are busy. ( いそがしい )

もしあなたがいそがしいならば、彼女があなたを手伝うでしょう。

 if の文で始めたときは、2つの文のあいだにコンマがはいります。if の文をあとにしたときは、コンマはいれません。
 訳すときは、最初から訳してしまうと、「彼女があなたを手伝うでしょう、もしあなたがいそがしいならば」となってしまいます。通じるといえば通じますが、ふつうの日本語じゃないですよね。if が文のとちゅうにあるときは、if 以下の文を先に訳して、それから初めの文を訳しましょう。そうすれば、「もしあなたがいそがしいならば、彼女があなたを手伝います」ってなります。訳すときは、if 以下を先に訳しましょう。
 もうひとつ、注意点があります。if の文は未来形の文にはしません。こんな感じです。

If ( もし~ならば ) I ( 私が ) am free ( ひまである ) tomorrow, ( 明日 ) I ( 私は ) will go fishing. ( 釣りに行くつもりです )

もし私が明日ひまなら、私は釣りに行くつもりです。

 If I am free tomorrow.です。If I will be free tomorrow とかにはしません。tomorrow があっても、未来形にはしません。なぜなら、if があるからです。
 if がないほうの、I will go fishing.は、こちらはふつうに未来形になります。こっちの文には if がないからです。では書き換えの練習をしましょう。

問題をクリックすると答えがでます。

練習問題 次の文を、If で始まる文にしてみよう。

We ( 私たちは ) will go fishing ( 釣りに行くつもりです ) if ( ) it ( ) is ( ) sunny ( 晴れ ) tomorrow. ( 明日 )

If ( ) it ( ) is ( ) sunny ( 晴れ ) tomorrow, ( 明日 ) we ( 私たちは ) will go fishing. ( 釣りに行くつもりです )

もし明日晴れたなら、私たちは釣りに行くつもりです。
※コンマをいれる。文頭を大文字にする

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練習問題 次の文を、If 以下をあとでいう文にしてみよう。

If ( ) you ( ) are free, ( ひまである ) can you ( ~してくれますか ) help ( 手伝う ) me? ( 私を )

Can you ( ~してくれますか ) help ( 手伝う ) me ( 私を ) if ( ) you ( ) are free? ( ひまである )

もしあなたがひまなら、私を手伝ってくれますか。
※コンマをとる。文頭を大文字にする

think(that), know(that), hope(that)

 think は「思う、考える」の意味です。think that は「~だと思う」「~だと考える」です。そんなふうに、that のあとの文がつながってきます。

I ( ) think that ( ~だと思う ) tennis ( テニス ) is ( です ) interesting. ( おもしろい )

私は、テニスはおもしろいと思います。

 こういうときの that は接続詞です。そして、接続詞の that は省略できます。なくてもいいんです。ていうか、ないことが多いです。

Do ( ) you ( ) think ( ) English ( 英語 ) is ( です ) difficult? ( 難しい )

あなたは、英語は難しいと思いますか。

 think のあとの that が省略されています。
 このほかにも、know that (~ということを知っている)、hope that(~ということを希望する)、hear that (~だと聞いている)、believe that(~だと信じている)みたいに、that をもちいることはたくさんあります。いずれにしても that は接続詞の場合は「~ということを」という感じで訳せばよくて、そして省略できる、と。だから、that がなくても、think や know や hope のうしろに、主語+動詞の文があったら、「~ということを」「~だと」とおぎなってください。
 think や know のうしろに文があるなと思ったら、スラッシュをいれてしまうというのもおすすめです。

 Do you think / English is difficult?

 こうするとわかりやすくなりますよね?
 では、know や hope の例文も示します。

I ( ) know that ( ~だと知っている ) she ( 彼女は ) is ( です ) kind. ( 親切 )

私は、彼女が親切だと知っている。


Do ( ) you ( ) know ( ) that ( ) she ( ) is from ( ~出身である ) Okinawa? ( 沖縄 )

あなたは彼女が沖縄出身だと知っていますか。


I ( ) hope that ( ~と希望する ) I'll ( ) see ( 会う ) her ( 彼女に ) again. ( ふたたび )

私は、彼女にまた会えるのを希望する。

 that はすべて省略可です。ないことが多いです。
 ということで、練習問題をやりましょう。

問題をクリックすると答えがでます。

練習問題 I like you. は、「私はあなたのことが好きです。」という意味の文です。これを参考にして、以下の日本語にあう英作文をしてみましょう。

私はあなたのことが好きだと思います。

I ( ) think that ( ) I ( ) like ( ) you. ( )

※that はなくてもよい。

あなたは私があなたのことを好きだと知っていますか。

Do ( ) you ( ) know that ( ) I ( ) like ( ) you ? ( )

※that はなくてもよい。

問題をクリックすると答えがでます。

練習問題 You will like me. は、「あなたは私のことを好きになるでしょう。」という意味の文です。これを参考にして、以下の日本語にあう英作文をしてみましょう。

私は、あなたが私のことを好きになってくれたらいいなと思います。

I ( ) hope that ( ) you ( ) will like ( ) me. ( )

※that はなくてもよい。

when

 when は「~ときに」の意味です。2つの文をつないでしまいます。「あなたはいそがしいです」と「彼女があなたを手伝うでしょう」という2つの文を「~ときに」でつなぐと「あなたがいそがしいときに、彼女があなたを手伝うでしょう」ってなりますよね。これを英語でやるとこんな感じです。

When ( ~とき ) you ( あなたが ) are busy, ( いそがしい ) she ( 彼女が ) will help ( 手伝うでしょう ) you. ( あなたを )

あなたがいそがしいとき、彼女があなたを手伝うでしょう。

 when も if とおなじ、接続詞です。使い方も if とおなじです。意味がちがうだけです。
 上の文は when の文で始まっていますが、when の文をあとにいうこともできます。こんな感じです。

She ( 彼女が ) will help ( 手伝うでしょう ) you ( あなたを ) when ( ~ときに ) you ( あなたが ) are busy. ( いそがしい )

あなたがいそがしいとき、彼女があなたを手伝うでしょう。

 when の文で始めたときは、2つの文のあいだにコンマがはいります。when の文をあとにしたときは、コンマはいれません。これもまた if のときとおなじです。
 訳すときは、最初から訳してしまうと、「彼女があなたを手伝うでしょう、あなたがいそがしいとき」となってしまいます。通じるといえば通じますが、ふつうの日本語じゃないですよね。when が文のとちゅうにあるときは、when 以下の文を先に訳して、それから初めの文を訳しましょう。そうすれば、「あなたがいそがしいとき、彼女があなたを手伝います」ってなります。訳すときは、when 以下を先に訳しましょう。
 when を使って2つの文をつなぐとき、when がないほうの文を進行形にすることが多いです。こんな感じです。

When ( ~とき ) I ( 私が ) got home, ( 家に帰った ) my sister ( 私の姉(妹)は ) was watching TV. ( テレビを見ていた )

私が家に帰ったとき、私の姉(妹)はテレビを見ていた。

 「be+~ing」の形を進行形といいましたよね。「~している(していた)」と訳すんでしたよね。when ではないほうの文が、この進行形になっているのをよく見ます。「~している(していた)」と訳すようにしましょう。
 では練習です。

問題をクリックすると答えがでます。

練習問題 次の文を、When で始まる文にしてみよう。

It ( ) was raining ( 雨が降っていた ) when ( ) I ( 私が ) got up. ( 起きた )

When ( ) I ( ) got up, ( ) it ( ) was raining. ( )

私が起きたとき、雨が降っていた。
※コンマをいれる。文頭を大文字にする

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練習問題 次の文を、When 以下をあとでいう文にしてみよう。

When ( ) he ( 彼が ) came ( 来た ) to Japan, ( 日本に ) he ( 彼は ) was ( でした ) eight years old. ( 8歳 )

He ( ) was ( ) eight years old ( ) when ( ) he ( ) came ( ) to Japan. ( )

彼が日本に来たとき、彼は8歳でした。
※コンマをとる。文頭を大文字にする

because

 because は「~だから、~なので」の意味です。2つの文をつないでしまいます。「私はいそがしかった」と「彼女が私を手伝ってくれた」という2つの文を「~ので」でつなぐと「私がいそがしかったので、彼女が私を手伝ってくれた」ってなりますよね。これを英語でやるとこんな感じです。

Because ( ~ので ) I ( 私が ) was busy, ( いそがしかった ) she ( 彼女が ) helped ( 手伝ってくれた ) me. ( 私を )

私がいそがしかったので、彼女が私を手伝ってくれた。

 because も if や when とおなじ、接続詞です。使い方も if や when とおなじです。意味がちがうだけです。
 上の文は because の文で始まっていますが、これもやはり、because の文をあとにいうこともできます。こんな感じです。

She ( 彼女が ) helped ( 手伝ってくれた ) me ( 私を ) because ( ~ので ) I ( 私が ) was busy. ( いそがしかった )

私がいそがしかったので、彼女が私を手伝ってくれた。

 because の文で始めたときは、2つの文のあいだにコンマがはいります。because の文をあとにしたときは、コンマはいれません。これもまた if や when のときとおなじです。
 訳すときは、最初から訳してしまうと、「彼女が私を手伝ってくれた、私がいそがしかったので」となってしまいます。通じるといえば通じますが、ふつうの日本語じゃないですよね。because が文のとちゅうにあるときは、because 以下の文を先に訳して、それから初めの文を訳しましょう。そうすれば、「私がいそがしかったので、彼女が私を手伝ってくれた」ってなります。訳すときは、because 以下を先に訳す。みんなおなじです。if 以下を先に訳す、when 以下を先に訳す、because 以下を先に訳す。そうするとうまくいきます。
 人の名前を言ったとき、つぎにその人のことを言う場合は「彼は」「彼女は」といいます。英語も、最初に名前をいって、つぎからは「彼は」「彼女は」です。あたりまえですよね。いきなり「彼は(彼女は)」で話を始めてしまったら、聞いているほうは、どの彼(彼女)のことなのかわかりませんもんね。
 接続詞で2つの文をつなぐとき、名前が文の中にある場合はこのことにも注意しましょう。

Because ( ~ので ) Saki ( 咲は ) is free, ( ひまである ) she ( 彼女は ) will go shopping. ( 買い物に行くだろう )
Saki ( 咲は ) will go shopping ( 買い物に行くだろう ) because ( ~ので ) she ( 彼女 ) is free. ( ひまである )

咲はひまなので、買い物に行くでしょう。

 2つの文を例にあげましたが、どちらも「咲」という名前を初めの文で言って、その次の文で「彼女は」を言っています。こうしないと、ちょっと変になってしまいます。名前を初めに言って、次の文から he とか she。人でなければ it。2人以上いるなら they。3人称の主格の代名詞。男性なのか女性なのか、2人以上いるのか、人なのかそうではないのか、で使い分けるんでしたね。
 また、訳すときにも注意が必要です。

 Pat can buy the car because he is rich.

 この文は途中に because があるので、because 以下を訳してから初めの文を訳すと、「彼はリッチ(お金持ち)なので、パットはその車を買える」となりますが、これはちょっと変です。こういうときは、「パットはリッチなので、彼はその車を買える」というふうに訳しましょう。
 では、そのことにも注意して練習をやってみましょう。

問題をクリックすると答えがでます。

練習問題 次の文を、Because で始まる文にしてみよう。

Mary ( メアリーは ) went to bed ( 寝た ) early ( 早く ) because ( ) she ( 彼女は ) was tired. ( 疲れていた )

Because ( ) Mary ( ) was tired, ( ) she ( ) went to bed ( ) early. ( )

メアリーは疲れていたので彼女は早く寝ました。
※コンマをいれる。文頭を大文字にする

問題をクリックすると答えがでます。

練習問題 次の文を、Because 以下をあとでいう文にしてみよう。

Because ( ~ので ) Pat ( パットは ) is busy, ( いそがしい ) he ( 彼は ) can't go out. ( 外出できない )

Pat ( ) can't go out ( ) because ( ) he ( ) is busy. ( )

パットはいそがしいので彼は外出できません。
※コンマをとる。

解説

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